世界

世界

大戦で世界が崩壊して三百年の時が流れた。三百年前、人類は母なる地球が育んできた今後数千年分もの資源を食い尽くしたのだ。

灼熱の太陽は人類に逃れようのない事実を突きつける――お前たちはもはや地上の王ではないのだと。

生き残った者たちは今、戦争で荒廃した前時代の廃墟で暮らしている。だがやがて瓦礫の中から掘り出した古い鋼鉄を精錬し、新たな未来への礎とするだろう。飛行船時代の到来は多くの若者を奮い立たせた。勇気ある者は飛行船乗りとなって家族や町を救うために資源を求めて飛び立ち、独創性あふれる者たちは職人となり、古いスクラップメタルから精巧な機械部品を作り出した。絶望の淵から立ち上がった人類は、欲しいものを己の手で勝ち取るようになったのだ。

かつて全てを失ったが、命の儚さを知った人々の心に、創造への新たな情熱の灯がともった。

人類はもはや生存者ではない。進むべき道を見つけ、操縦士、船長、職人、冒険家、戦士、海賊、商人、技術者、農業家、学者となった。彼らこそ新たな時代――再生の時代の到来を告げる者である。