指南書 11頁
飛行船
飛行船を選ぶ
飛行船の選択、それは船長に課された最初の重要任務だ。船大工たちは速力や火力、耐久力を挙げて自分たちの作りあげた飛行船がいかに素晴らしいかを得意気に語りたがるが、戦力を決定するのはそれだけじゃない。各部位への動線に無駄はないか、作戦や船員の構成にふさわしい兵装かなど、考慮するべきことは多岐にわたる。いっそ外観にこだわるのもいいだろう。物々しい姿に敵は怖気づくかもしれん。
飛行船の性能
飛行船の性能に関わる要素として次のものがある。
耐久力 : 端的に言うと飛行船の頑丈度であり、船体がどれほどの攻撃に耐え、飛び続けられるかを示す。
装甲 : 船体を守るための部位。船体が損傷し始めるまでにどれほどの攻撃に耐えられるかを示すもので、耐久力とは異なる。装甲が厚くなるほど、破壊されると修理(リビルド)に時間を要するため、装甲の厚さは維持、管理する難易度を左右する。
速力 : 概して、小さく軽い船ほど船足は速い。他の性能を上げるためには速力を犠牲にしなければならないからだ。
旋回性 : 小さく、素早く旋回するには船体重量や旋回用エンジンの配置は勿論のこと、多くの要素が関連する。
火力 : 船長が整えた兵装や小銃と重砲それぞれの搭載数によるところが大きいが、配置もまた総合火力にかかわる重要な要素である。当然、兵装の変更にあわせて戦略も立て直さねばならない。